2023年度の修士論文・卒業論文の題目を公開します

当研究室で行われている研究の一例として、2023年度に提出された修士論文および卒業論文の題目を公開します。
特に、当研究室への配属・進学をお考えの学部生・大学院生の方は、進学後の研究計画の参考にしてくださればと思います(もちろん、以下に挙げられているものと異なる分野の研究でも問題ありません)。

修士論文

  • ジョン・ハーサニによる不偏的観察者を用いた功利主義の擁護について
  • 危害原理における「危害」概念の検討

卒業論文

  • 環境倫理の生命中心主義における道徳的重要性について
  • 陰謀論とその対処について
  • パターナリズムはどのように個人の福利を向上させるのか
  • 人生の意味を語るとはどのようなことか
  • 生殖における男女の責任の検討
  • 道徳的運とハートマンの類似論証について

2023年度臨床倫理学応用コースの開催のお知らせ

今年度は、2月19日(月)、3月20日 (水・祝)の二日間にわたって、臨床倫理学応用コースを開講いたします。

本コースは、医療現場、法律、哲学等、多岐の分野に渡る専門家からの講義・演習により、実際に臨床現場で起こる倫理的な問題について、臨床倫理に関する倫理的・法的な基礎知識を身に付けたうえで、実践的な対応策を立てることができるようになることを目標に実施される集中コースです。 臨床倫理コンサルテーションや意思決定支援をより深く学びたい方、講義および受講生同士の議論を通じて様々な視点や考え方を習得したい方のご参加をお待ちしています。

今年度は初日はオンラインのみ、二日目はハイブリッド形式での開催となります。また初日と二日目の間に講義をオンデマンドで見ていただくことを予定しています。

詳細・お申し込みについては以下のサイトをご参照ください。
臨床倫理学 応用コース 2023

シンポジウム「日本の生命倫理学の現状と展望」についてのお知らせ

開催概要は以下の通りです。

シンポジウム「日本の生命倫理学の現状と展望」
趣旨文: 1980年代以降、日本の生命倫理学・医療倫理学は若い学問として大きな発展を遂げてきた。2000年代に入り、研究倫理や臨床倫理なども独自の領域として展開し、生命倫理学は成熟と多様化の様相を見せている。しかしその一方で、他国に比べて生命倫理関連の法制化は進まず、またCOVID-19対応に関しても生命倫理学が十分なプレゼンスを示さなかったといった批判もある。すでに壮年期を迎えた日本の生命倫理学の健康状態はどう評価すべきなのだろうか。そこで本シンポジウムでは、日本の生命倫理学の「健康診断」を行うことで、現状認識を共有するとともに、日本の生命倫理学の将来について議論を行なう。


場所:京都大学文学部 第3講義室 (ハイブリッド開催)
日時:2023年12月17日(日) 13時から18時

発表者:
小出泰士 (芝浦工業大学 名誉教授)
蔵田伸雄 (北海道大学大学院文学研究院 教授)
横野恵 (早稲田大学社会科学部 准教授)高島響子 (国立国際医療研究センター臨床研究センター生命倫理研究室 室長)
司会:児玉聡 (京都大学大学院文学研究科 教授)

主催:科研費研究「欧米諸国の生命倫理に関する基本理念及び運用・制度の法学的、哲学・倫理学的比較研究」(研究代表者:小出泰士)
共催:京都大学文学研究科 応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)
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また、本シンポジウムへの参加登録は以下のGoogleフォームから行うことができます。
ぜひご気軽にご参加ください。
https://forms.gle/ZjF5nZBp9BSqdTJn7

石原諒太さんが第17回社会倫理研究奨励賞を受賞しました。

本研究室博士後期課程所属の石原諒太さんが論文「モラル・ベジタリアニズムを擁護する新しい論証:I. M. ヤングの責任の社会的つながりモデルに着目して」(『フィルカル:分析哲学と文化をつなぐ』Vol. 8 No. 1、2023年、334–363頁)で第17回社会倫理研究奨励賞を受賞しました。
論文の講評については南山大学社会倫理研究所のHPをご覧ください。


林和雄さんが関西倫理学会優秀論文賞を受賞しました。

本研究室出身の林和雄さんが論文「J・S・ミルにおける個性の発展」で2023年度関西倫理学会優秀論文賞を受賞しました。

論文は以下のリンクからご覧になれます。
林和雄(2023)「J・S・ミルにおける個性の発展」『倫理学研究』第53巻、72–83頁。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rinrigakukenkyu/53/0/53_72/_article/-char/ja

高木裕貴さんが日本倫理学会和辻賞(著作部門)を受賞しました。

本研究室出身の高木裕貴さんが著書『カントの道徳的人間学:性格と社交の倫理学』(京都大学学術出版界、2023年)で日本倫理学会和辻賞(著作部門)を受賞しました。

『カントの道徳的人間学』については以下の出版社HPをご覧ください。
https://www.kyoto-up.or.jp/9784814004706.html

若松良樹先生『醜い自由』合評会のお知らせ

若松良樹先生『醜い自由』の合評会を以下の要領で開催します。

日時:2023年9月21日(木)の15時から18時
場所:京都大学文学部

評者:
江口聡 (京都女子大学現代社会学部教授)
鈴木英仁 (京都大学文学研究科博士後期課程)
リプライ:
若松良樹 (成城大学法学部教授)

また、信山社の『法と哲学』(第9号)に掲載された江口先生の書評をお読みになって参加していただければ理解の助けになるかと思います。

本合評会はオンラインでの配信も予定しております。
参加を希望される方は以下のgoogleformに必要事項の記入をお願いします。
応募の締め切りは9月10日です。
https://forms.gle/XNQWwDVdjZWvcCuB9


国際臨床倫理ワークショップに関するお知らせ

国際臨床倫理ワークショップが開催されます。
本ワークショップはブリストル大学(英国)、延世大学(韓国ソウル)、京都大学(日本)の生命倫理学研究者による共同研究プロジェクト「BRIDGES: BKY」が主催する、国際臨床倫理ワークショップであり、実際に臨床現場で起こる倫理的な問題について、臨床倫理に関する倫理的・法的な基礎知識を身につけたうえで、実践的な対応策を立てることができるようになることを目標としています。


開催概要は以下の通りです。

開催日程:
オリエンテーション:9月1日(金曜)16:30-18:30 ※zoom
-1日目:9月14日(木曜) ※ハイブリッド
-2日目:9月15日(金曜) ※ハイブリッド

開催場所:
京都大学 吉田キャンパス
対面+オンライン(Zoom) ※ハイブリッド形式

使用言語:
英語。ただし、グループディスカッションは日本語、韓国語、英語のグループを用意する予定。

応募締め切り:8月16日(水曜)23:59

詳細および応募は以下のHPを参照ください。
国際臨床倫理ワークショップ開催のお知らせ