「情報倫理の構築」プロジェクト
本号では、文献紹介を2本お届けします。神崎氏による紹介記事では、昨年12月16日から18日まで千葉県木更津市かずさアカデミアパークにて開催された第三回FINE国際ワークショップ(FINE2002)での講演のひとつ、ミュンヘン大学のリュトゲ氏による「インターネットの倫理へのプロレゴメナ」が批判的に検討されています。この講演本文はまもなくFINE千葉拠点から刊行公開される予定です。この講演では、倫理に対して社会における実効性を付与しうるような適切な制度の実装について論じられています。 また、佐々木氏によって、タバーニとグロジンスキーの論文が紹介されています。この論文では、エイミー・ボイヤーのインターネット・ストーキング事件を取り上げながら、「サイバーストーキング」について論じられています。
なお、編集委員は、京都大学文学研究科倫理学研究室に在籍する学生、院生を中心に構成されておりますので、至らぬ点も多々あるかと思いますが、読者の皆様からのご意見、ご感想、ご指導をお待ち致しております。
FINE京都「情報倫理ニューズレター」編集委員会編集長 京都大学文学研究科リサーチアソシエイト 奥田太郎
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