「情報倫理の構築」プロジェクト

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FINEニューズレター

No. 13, Jul 2002

巻頭言

本号では、2本の記事と1本の文献紹介をお届けします。清水氏による記事は、「和歌山混血ザル安楽死」問題について報告しています。事件の顛末が描写された後、この事件の何が問題であったのかが、「和歌山県サル保護管理計画」に見られる考え方と照らして簡潔に検討されています。児玉氏による記事は、性教育を倫理学的に論じたものです。最近中学生に配布された性教育冊子をめぐる騒動を受けて、純潔教育と性科学教育という二つの視点から「情報の呼び水効果」に言及しつつ、「性教育をいつやるか」「どのようにやるか」に関する重要な論点が挙げられています。最後に、相澤氏によって紹介されるマコーミックの論文では、暴力的な内容のゲームがなぜ望ましくないのか、について、功利主義、義務論、徳倫理学の観点から論じられています。最終的にマコーミックは徳倫理学に軍配を挙げているようです。なお、編集長、編集委員ともに、京都大学文学部倫理学研究室に在籍する学生、院生を中心に構成しておりますので、至らぬ点も多々あるかと思いますが、読者の皆様からのご意見、ご感想、ご指導をお待ち致しております。

FINE京都「情報倫理ニューズレター」編集委員会 編集長
京都大学文学研究科リサーチアソシエイト
奥田太郎

読者の皆様へのお願い

このニューズレターはWeb上での公開ですので随時更新致します。 もし引用等される場合には最新バージョンであるかどうかを常にご確認下さい。よろ しくご承知おき下さいますようお願い致します。


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Last modified: Aug 1 2002(ver. 1.0)